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平成 2
9年度第4回佐
賀県後期高齢者医療広域連合運営懇話会
会
議概要
○ 日 時 平成 30年2月1日(木) 17:00~18:45
○ 場 所 佐 賀市大和支所 第1会 議室
○ 委員出席者 倉 田会 長、木下委員、久野委員、山元委員、馬場委員、松尾委員、本田委員、
髙岸委員、久米委員、今 泉委員、山中委員
○ 事 務 局 松隈副事務局長兼総務課長、諸熊業務課長、井手野総務副課長兼係 長、大串財
政係 長、江島企 画・保 健係 長、山下給付係 長、秀島資格賦課係 長
○ 意見及び質疑応答要旨
1 医療費の現状について
(事務局) ・平成29年度医療費の現状の説明
(委 員) 医療給付 費が当初予算と比較して33億円ほど余 るが、これについての理由は
なにか。
(事務局) 当初予算額は過去の実績から算出しており、平成27年度のC型肝炎の薬剤の
影響を含んで算出していたことから大きな数字になっていた。また、高額療養 費及び食事生活療養費の制度改正が当初想定していたものより、大きく影響し
たことが原因となっている。
(委 員) 全国と佐 賀の疾患ごとの比較を見て、佐 賀県の特徴・課題として見えること
はなにか。
(委 員) 全国と佐 賀では疾患ごとの比率は似 ていると感じるが、やはり課題は骨折な
どにも繋がるフレイル予防だと思う。
(委 員) 介 護保 険の中で介 護予防を積極的にやっていくべきとの話が出ていたが、そ
の取組の中で期待されるものはなにか。
(委 員) 今 後の介 護保 険の趣旨はお世話型から自立型へということだ。佐 賀県に限ら
ず、日本人 は医療に対するコスト意識がなく、自立していく必要がある。その
ためにもフレイル予防が大切だと思う。
(委 員) 佐 賀県が全国と比較して、統合失調症の一人 当たりの医療費が高いのは、佐
賀県のベッド数が多いことによる長期入院の影響があると見れるのか。
(委 員) 佐 賀県はベッド数が多く、ベッド数の削減が必要な状況。今 後は在宅復帰率
というものが重要視されているため、2025年問題を見据えて、入院できないよ うな状況になってくるのではないかと思う。
(委 員) 佐 賀の在宅の看取り率は低 く、今 後は訪問診療などを充実させる方向に進ん でいくと思う。
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要となるが、理解していない地域が多い。
(委 員) 2025年問題において、訪問看護が期待されているが、どこも訪問看護師の人
員が不足している。
(委 員) 看護師も病院の中であれば医師の指示をすぐにもらえるが、訪問看護だとそ
うはいかない不安もあるのではないか。特定行為という制度があり、看護師が
医師からの仕 様書を予めもらうことで、処置をできるものだが、制度が難しく 普及しないため、もっとやりがいのある制度にしてもらいたいと思う。
2 平成 30・31年度保 険料について
(事務局) ・平成30・31年度保 険料率の説明
(委 員) 財政安定化基金の交付 額は県と協議した額ということか。
(事務局) はい。
(委 員) 保 険料率は2月の議会 定例 会 に上程し、その後公表となるのか。
(事務局) はい。議会 で可決後、4月1日施行と考えている。
(委 員) 軽減特例 の見直しの影響等も併 せて広報を行うのか。
(事務局) 併 せて行う予定。
3 平成 30年度当初予算及び主要事業について
(事務局) ・平成30年度特別会 計当初予算の説明
・平成30年度主要事業の説明
(委 員) 歯科健診事業の受診勧奨通知の出し方で、受診率が上がるような工夫はある
か。
(事務局) 歯科医師会 と協議し、検討していく。
(委 員) 一般には歯周病を起因として、動脈硬化等を引き起こすという認識がないた め、通知が来た場合、そこを理解出来ないと思う。
(委 員) 歯周病が原因でいろいろな病気を引き起こすというのは医学的に分かってき ている。また、歯周病は放置されているケースが多く、生活習慣病を防ぐため
にも歯周病の治療が重要になってくる。
4 長寿健康づくり事業実施計画について
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(委 員) あん摩、はり・きゅうの助成について、市町とも協力して効果検証を行って もらいたい。
(事務局) 補 助金の効 果等の検 証を出来 ていない ことが一番 重要な論 点だと思ってい る。現状は効果的な事業検証ができていない状況であるため、市町とも協力し
て改善を行っていきたい。
(委 員) 重複服薬等の事業は後期高齢者医療広域連合と別に、県でも行っているため、
各事業をまとめて取り組めないかと思う。
(委 員) 現在、県において、重複服薬についてのマニュアル作 成を行っている。完成
後、後期高齢者医療広域連合や健康保 険組合にも提供 し、お互いに活用できれ
ばと思う。
5 その他
(事務局) ・その他 意見交換
(委 員) 歯の病気が動脈硬化等の原因になることを知らないという意見については、
医師などの講演会 活動が不足していると思う。是非老人 クラブとも協力して講 演を行っていきたい。